装備・仕様
右ハンドル、5速マニュアル、パワステ、パワーウインドウ装備
車両説明
大変珍しいBMW3.0CSL、右ハンドルをご案内致します。
1968年にデビューしたE9型/3.0CSクーペは当初は2.8Lでスタートして後にツーリングカー選手権にて好成績を担うため、3.0Lに排気量をアップ。当車両はその3.0CSの中でも取り分け希少なライトウェイトモデルの3.0CSLになります。ボデイーのデザインはミケロッテイの手による前モデルである2000CSから引き継がれたスタイルを、ベルト―ネのチーフデザイナーであったガンデイーニがリファイン、よりスポーティーで迫力のある面構えになりました。
1971年、排気量の増加と改良により、3.0CSと3.0CSiが2800CSに代わって登場しました。最上位の3.0 CSiモデルはボッシュ製D-ジェトロニック電子燃料噴射を搭載し、より高い圧縮比により5,500rpmで200馬力を発揮し、高性能なパーソナルラグジュアリーカーとなりました。その中でもレース用ホモロゲーションモデルであるタイプが1972年に登場し、それが当車両の3.0CSLというライトウェイトバージョンです。
当個体はその中でも珍しい右ハンドル仕様となっています。一見イギリス向けの仕様かと思いきや、3.0CSLに限り、サーキットユースを踏まえて(コーズの大半は右回り)英国仕様でなくとも、3.0CSLは右ハンドルが多く生産されているのが興味深いところ。E9型クーペの全生産数30.565台中、ホモロゲートモデルのCSLが僅か1265台。その中でも500台が右ハンドルが占めています。3.0CSLがいかにサーキットユースされていたかを物語っています。当然、アクシデントやレースで使用されて再不能になった個体も多数あると思われ、オリジナルボデイーの3.0CSLは今では非常に貴重な存在となっています。
いきおい、この車両もエンジンは換装されており、現在ではE24型M6用、M88ユニット265馬力に換装されています。6気筒3.5L/24バルブのエンジンとケドラグ製5速ミッションが組み合わされ、正規に構造変更も受けています。オリジナルの3.0Lエンジンより更にパワーアップしているのは必然で、同型エンジンを搭載するBMW/M1を彷彿させる素晴らしい排気音は格別なものです。また、3.0CSLは基本レース用ホモロゲートモデルとしての成り立ちですから当然ボデイー各部は軽量化されており、一部は強化されていました。この車両は更にワイドなオーバーフェンダーに変更を受けており、欧州にあった際にそのようなモデファイを受けたのか定かではありませんが、いずれにしろ珍しい仕様となっています。
当車両は昭和54年に日本に輸入されており、以後何人かのオーナーを経て現在に至りますが、ボデイーはほぼプリザーブの状態で、レストアをされた個体ではありません。インテリアもステアリング以外はオリジナルに近い状態です。ホイールはインチアップされたものが装着されていますがオリジナルも付属しています。
ご興味のある方は、是非一度、現車をご覧頂きたい1台です。