Description

ポルシェ911カレラ2クーペが入庫致しました。

　1990年から販売されたポルシェ911（964型）カレラ2は、それまでの930型からより多くのユーザーを獲得する為に、排気量を3.2Lから3.6Lに拡大、オートマチックトランスミッションを装備してイージー且つ高性能な911として生まれ変わりました。そのため、ボデイーのデザインもバンパー、インテリアなど多岐にわたり変更されています。ポルシェの目論見どうり964型は多くの新規ユーザー（特に女性）を獲得して世界的にもヒットモデルとなりました。空冷エンジンのモデルその物の存続が危ぶまれるなか、徐々に好調なセールスに支えられて、空冷／リアドライブこそポルシェ911である、というユーザーの支持に支えらえていました。

　エンジンの排気量はもはや3.6Lにまで拡大。250馬力という強力なパワーを発生。その熱量に対処する為に冷却ファンが12枚翼になり、オイルクーラーも一新されて右フェンダー内に増加されています。その他、振動対策、騒音対策なども施されて静粛性と高性能を実現しています。組み合わされるギアボックスは耐久性抜群のアウデイーv8エンジン用を流用したテイプトロニックと呼ばれるATミッションです。

　その走りはスムーズ&パワフル、低回転から湧き出るトルクにより誰にでもスポーテイーなドライブが楽しめます。更に強化されたブレーキは高速域からでも安心して使えるものです。一新されたサスペンションはリヤが長年使われて来たトーションバーがついに無くなり新たな設計によるストラット方式・コイル／ダンパーに変更されています。

　これらの要素により、より近代的なシステムを取りいれた結果、増加した車重（それでも現代のレベルから見たら軽い）に対処する為にパワーステアリングを採用しています。インテリアは大きな変化はありませんが、細部に渡り細かな変更を受けています。それまでの旧態依然とした空調システムもようやくこの964型から変化を見せ実用的なものになりました。ボデイーのデザインもバンパー、リヤテイルライト廻りも変更されています。

　当車両は平成5年に三ツ和自動車にて正規輸入された1台。近年、レストアに近い全般的な整備を受けておりこのまま全く不安なくお乗り頂けます。ジャッキ・工具に至る装備品などすべて備わっています。

　是非一度、当店にて現車をご覧になってください。