Description

1958年式メルセデス・ベンツ220S・W180型クーペを御案内いたします。

W180シリーズは、戦後メルセデスのラインナップを近代化した先駆け的なモデルで、1956年にデビューしました。
丸みを帯びたモノコックボディの形状から、Ponton（ポントン）と呼ばれるモデルです。
そのボディは、4ドアセダン、2ドアクーペ、2ドアコンバーチブルの、3種がラインナップされていましたが、
1958年には後継型となるW128が登場し、同モデルは1959年まで製造されました。

現在Sクラスと呼ばれるモデルの前身にあたり、1台1台ハンドメイドで製作され、その作りは非常に丁寧なもの。まさに旧き良き時代のメルセデス・ベンツを象徴するモデルです。

エンジンは2.2L・6気筒・OHCでソレックスキャブレターを装備して124馬力。
トルクもあり、とても乗り易いエンジンで、6気筒らしい静粛性も兼ね備えています。フロントサスペンションは独立懸架、リアはスイングアクスルと当時のメルセデスの標準的なタイプ。ブレーキはサーボアシスト付きの4輪ドラムですが効きは充分です。

ミッションは、4速コラムシフトATで、当時としては非常に珍しいクラッチレスの2ペダル。高額なオプションで大変珍しい装備と言えます。
サイズは、全長4.7ｍ、全幅1.74ｍ、全高1.56ｍと、現代の国産中堅セダンほどのサイズで、取回しも悪くありません。重量は１４３０キロと1.5トンを切っていますから、現代のレベルからするとさほど重たいクルマではありません。パワステは後付けのタイプが装着されており、意外にステアリング操作は軽く、苦になりません。


当車両は、クーペモデル。当時のメルセデスの最高級車と言っも差し支えない1台。その生産台数も少なく、クーペ／カブリオレ合わせても3429台と極めて稀少。
価格・性能、品質共に当時の日本車のレベルと比較すれば、超が付く高級かつ高性能なモデルと言えます。

当車両は昭和62年に、メルセデス・マニアの方により、アメリカより個人輸入されており、近年、日本国内において一度全体的なレストレーションを受けています。その際に、夏でも乗れるようにと、クーラーも装備されています。

日本国内で同型車を見かけることは、ほとんど無いと言っていいほどレアなクラッシックメルセデス。
大変貴重な220Sポントンクーペ、ぜひこの機会に弊社ガレージにて御覧くださいませ。