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ランボルギーニ ハラマ400GTS

Information

年式:1974年
色:ガンメタリック
内装:黒レザー
走行:不明
検査: 令和 3年03月
5速、クーラー、パワステアリング、右ハンドル

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Description

ランボルギーニハラマ400GTSが入庫致しました。

 1970年に発表された、ランボルギーニハラマはその名もサーキットより由来するものですが、スポーツモデルと言うよりは、どちらかと言えばグランツーリスモとしての味付けを持たせたモデルでした。当初、開発を担当したのは、後にF1をはじめとした様々なレーシングカーを生み出した、ジャンパオロ・ダッラーラによるものです。
 GTカーとしても、ホイールベースも短く予め運動性能を重視して設計していたあたり、ミウラを生み出したダッラーラの息を感じるコンセプトと言えます。
 
 その後、ダッラーラの跡を引き継ぎ、パオロ・スタンツアーニが担当。デザインはミウラやカウンタックを担当したベルト-ネのマルチェロ・ガンデイーニが担当するという、今考えれば夢のようなコレボレーションで生み出された、珠玉の1台と言えます。
 今では作る事の出来ないリトラクタブル式のヘッドライトなど、フルカバードせずに半分見え隠れさせるあたり、ガンデイーニのセンスを感じます。直線的なラインの中にもルーフの後端が反り上がっておりこれも独特なデザインでとても40年以上前のクルマと思えないほどです。

 エンジンは当初より4L/V型12気筒・350馬力を搭載。当車両の場合は後のGTSで365馬力まで高められています。これに5速ミッションを組合せて最高時速260キロと謳われていました。まあ多少割り引いても220〜230キロ程度の性能は有していたと想像します。しかし、そのシャシー性能のバランスは非常に優れており、サーキットなどでもミウラと拮抗するほど侮れない性能を発揮して周囲を驚かせました。
 エンジン音の侵入も低く抑えられており、充分快適にドライブでき、エンジンは低速域からの粘りもあり、すこぶる乗り易い一面をもっています。総帥フルッチオもお気にいりの1台で、普段の足に自ら乗っていたという逸話があるほどです。

 インテリアはオリジナル通り、一度リニューアルされています。フェラーリなどに比べると簡素で素気無く見えますが、かえってそれがランボルギーニらしさを演出していると言えます。驚いたのはそのスペースユーテリテイで、意外なほど広く実用的であり、4人乗車充分可能。ヘッドクリアランスも余裕があるので私のような体の大きい人間にとってはとても有り難い。ミウラやカウンタックを作った同じメーカーかと思うほど快適な室内空間をもっています。

 当初、年間千台程度の生産を計画していたと言われますが、最終的には5年間で僅か328台しか販売されませんでした。大変残念な事ですが、せっかくフルッチオが乗り易い理想形のランボルギーニを作った所で、ポルシェ911のスポルトマチックの例にもれず、ユーザーがそれを理解してくれなければ、その良さも伝わらないで終わってしまいます。
 当時、日本にもごく少数が輸入されたと思われますが、現在では殆ど現存していない可能性が高いので、まず見掛ける事は少ないでしょう。

 当車両は、新車からイギリスにデリバリーされたクルマで、しかも、僅か20数台造られた右ハンドルの内の1台です。
その後、数人のコレクターにより所有された後、フルレストアを受けており、現時点では文句のない状態になっています。残念ながら世界的に見ても、ミウラやカウンタックといったクルマとは違い、ハラマのプリザーブドコンディションの個体は殆どありません。
 いざ、レストアするとなれば、ミウラやカウンタック並みの費用、或いはそれ以上に掛かるからと想像します。多数のレストア時のドキュメントがその苦労を物語っています。

 エンジンの始動性も良く、すんなり掛かりアイドリングも静かで安定しています。重めのクラッチを踏み込んで走り出せば、意外に乗り易くかえって拍子抜けするくらいです。ギアは扱い易く、横方向のストロークが大きい位で、タッチは小気味よく扱いやすい部類です。
 エンジンが暖まってきてアクセルを踏み込むと、途端にエンジンサウンドが激変し、ミウラやカウンタック、フェラーリともまた違う独特かつ強烈な12気筒サウンドを響かせ、後ろから蹴飛ばされるような加速感を伴い一気に100マイルまで到達します。
 また、高速走行時の乗り心地もフラットで快適です。至って直進性も良好、ツアラーとしての実力も充分兼ね備えていると思います。
 
 また、ハンドリングもパワステアリングを備えており軽快でコントロールし易く、切り返しの容易さからフロントに重たいエンジンが乗っていることをも忘れるほどです。ブレーキのみサーボの効きは弱く、ある程度も踏力を必要としますが、この時代のクルマである事を考えれば標準的な部類だと思います。とてもバランスが良く、当時、評価されなかったのが実に惜しまれるクルマであると実感しました。

 今後も、恐らく日本国内では入手出来ないであろう、ランボルギーニ・ハラマ400GTSの素晴らしい個体、是非一度当店にてご覧になってください。

 

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